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前回の続き。
前提条件の後編。

前回、前提条件の大事さの説明をしたが、今回は、前提条件は大事だけど、それに捕われてはいけないお話。前提条件については原点に振り返るという意味で非常に大事。なので絶対忘れてはいけない。しかし、いざ取りかかってみると前提条件が覆る状況がしばし訪れる事がある。経験上、この前提条件に拘ると後で大変な思いをする事がある。上流のコンサルティングを行う時は、前提条件が覆る場合のパターンというのが大きく分けていくつかある。まず、担当者の思い込み、もしくは願いの場合。担当者が1から10まで把握している場合は、こういう事はないのだが、そもそも担当者が1から10まで把握している場合は、コンサルなんぞいらない。コンサルという言葉の相談レベルで済む場合が殆ど。問題は把握していないにも関わらず、担当者の思い込みで前提条件が成り立っている場合。よく中小企業のトップである社長や役員が主導のプロジェクトでコンサルティングを行う場合にしばし、こういった問題に直面する。トップの思い込みや願いが、前提条件に盛り込まれるのである。いざ現場層にてヒアリングを行うとその思い込みや願いに対して、乖離が始まる。またそれは大規模な組織や複数の組織にまたがっている場合も同様である。その担当者の主幹事の事柄については乖離がほぼないのだが、隣の部署や普段あまり接点のない部署に関しては、意外と思い込みと願いがフンダンに盛り込まれている事が多い。こうなった時に、大概のコンサルタントは確認した「前提条件」が違う!などと言って、瑕疵が自分にない事を説明するが、ここで実は、担当者の言葉を鵜呑みにして担当者自身が、前提条件を思い込んでいたとしたら、本末転倒である。下手をすると、ダメダメコンサルの烙印を押される事になる。なので、前提条件を設定する時は、トップ階層のヒアリングは要点だけ絞って、なるべく早く現場のヒアリングを実施する。もしくは担当者と関わりの少ない部署の部分から手をつけるのが鉄則である。ましてや、実現可能がどうかも判らない「願い」を前提条件にされたらそれこそ「絵に描いた餅」を食べれる仕組み作りの、コンサルティングを行わなければならない羽目になる。アーメン。

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